屋根工事(鬼瓦・棟積み)

11月2日より、鬼瓦取付工事が始まりました。
御楼門の鬼瓦は、鶴丸城跡の発掘調査で出土した瓦(写真右下)を基に製作しています。
鬼瓦は、大棟、隅棟、降棟、番所に合計19面を据え付けます。
鬼瓦の大きさは場所ごとに異なり、また、阿吽(あうん)の組み合わせにしています。

11月4日には、鬼瓦が報道機関に公開されました。
鬼瓦は、愛知県碧南市にある、「鬼師」(おにし)と呼ばれる鬼瓦専門の職人さんの工房で製作されました。
約7ヶ月の製作期間を経て、10月24日に現場に搬入されました。

鹿児島県庁の楼門等建設推進室 寺原室長から、御楼門の鬼瓦の特徴や見どころなどについて説明されました。

大棟の鬼瓦が据わる場所の屋根勾配を、木製の定規で型取り、鬼瓦の鰭(ひれ)に合わせ、きちんと据わるか確認します。

鬼瓦の鰭の部分が据わる箇所を、グラインダーで削って合わせます。

利根丸(とねまる)瓦の上に、鬼瓦の鰭部分を設置しておきます。
鬼瓦の鬼面部分と緊結するための、銅線も入れておきます。

あらかじめ設置しておいた鰭部分に、チェーンブロックでゆっくりと鰭部分に鬼面部分を嵌め込むように据えていきます。

鬼瓦の裏面には、鬼瓦を製作した鬼師さんが、自分の住所や名前を書きます。
鬼瓦を製作した記録になります。

鬼瓦が台風や地震で転げ落ちないように、裏側から銅線やステンレス線で引っ張って固定します。

鬼瓦が据わると、次に棟積を行います。
素丸瓦の間に、面戸(めんど)瓦を納め、その上に肌熨斗(はだのし)瓦を2段、葺いていきます。

次に、熨斗瓦を葺いて、小菊(こぎく)瓦を葺きます。
熨斗瓦・小菊瓦は、ずり落ちないように、板に止めた銅線で引っ張ります。

小菊瓦を、南蛮漆喰(なんばんじっくい)で固定します。

大棟の鬼際と中央部に、棟の断面を表す遣り方を掛けて、その勾配に合わせて、棟の熨斗瓦(のしがわら)を積んでいきます。

だんだんと、棟の形になってきました。

大棟は、鯱(しゃちほこ)の取り付けとの取り合いがあるので、このへんで一旦、終わります。
次の工程は、降棟(くだりむね)と隅棟(すみむね)です。

左官工事(軒裏・裏返し・下げ縄)
屋根工事(降棟・隅棟積み)